LINE@なら、小規模店舗でも低コストで高い集客効果が期待!
ざっくり言うと
- LINE@の魅力は、圧倒的なユーザー数とタイムリーなコミュニケーション
- ユーザー登録の方法は超シンプル。小・中規模の店舗にも向いている
- LINE@導入後に席が連日満席になった店舗の事例
TwitterやFacebookといったSNS(ソーシャルネットワークサービス)を使って店舗の宣伝をする手法が最近のトレンドです。
その中でも飲食業界で特に注目されているのがLINE@(ラインアット)。
今回は、株式会社LINEマーケティングコミュニケーション室PRチーム 桃木耕太さん、事業開発部 岡崎想さんへの取材を通して、LINE@が強い集客術のポイントを軸に、他のSNSとの差が付く使い方や店舗側のメリット、「導入後から連日満席になった」事例を探っていきます。
「反応の速さ」と「届くユーザー数の多さ」がLINE@の魅力
まずはLINEとLINE@の違いから。
LINE
友人などと気軽にメッセージのやりとりができるメッセンジャーアプリのこと。国内6800万以上のユーザー数を誇る。
LINE@
配信する側(店舗側)が、ユーザーにLINEで直接メッセージや情報を届けることができるサービスのこと。メルマガと違う点は、開封率や情報伝達力が非常に高い部分。
チラシやホームページとも違って、お客様と直接コミュニケーションを、タイムリーに取ることができるのがLINE@の魅力であり、リピート率アップ、売上アップにも使えます。
では、LINE@を実際にはどのように活用できるのでしょうか。
店舗はLINE@を通して、ユーザー登録=友だちになってくれたユーザー・お客様に対して、クーポンや新商品の告知などを、タイムリーに配信できる仕組みになっています。
たとえば、夕方の退社時間に合わせて、時間限定で「生ビール割引クーポン」を配信したり、客足が衰えがちな雨の日に「今から1時間だけ割引」といったクーポンを配信したりする。
こういった施策は、お客様の使用頻度が高いというLINEならではの特徴をうまく利用した事例です。
ユーザー登録(友だち登録)のための施策は超シンプル
店頭のPOPや他のSNSなどで告知するだけで、その店舗に来店する顧客へのアプローチが可能です。
最近、飲食店で「LINE@始めました。登録したらクーポンプレゼント!」というPOPをよくみかけませんか。
主にあのPOPを通じて、二次元バーコードを読み取るなどして、お客様は店舗の「友だち」になります。いわばユーザー登録をすることでファンになってくれるようなものです。
ファンになるとお客様は、友だちからLINEのメッセージを受け取るのと同じように、お店の情報もLINEで受け取れるようになります。
LINE@の「友だち」は、いわば店舗のファンになってくれたお客様。普段、足を運んでくれている顧客へ向けた濃いアプローチ、来店回数を増やすための施策を考えていくのがLINE@を使いこなすコツです。
低コストのため、小・中規模の店舗でも導入しやすい
比較的低コストで導入できるので、ホームページやアプリを作ることよりも、小・中規模の店舗であればLINE@の方が費用対効果がいいかもしれません。
お客様にとっても、日頃からよく使うLINEでサービスを受けられることに大きなメリットがあります。
また、10代、20代くらいの若いスタッフと親和性が高いのもLINE@の魅力。
若いスタッフは日頃からLINEを使っている世代でもあり「自分が受け手ならこういったメッセージが良い」ということを体感しています。
メッセージの作成などをアルバイトの方に任せることができるのは、ひとつのメリットです。
コミュニケーションの質がLINE@の強み
お腹が空く時間にランチクーポンを配信するといった、お客様に最も“響く”配信タイミングを考えるのが、LINE@で必要な工夫になります。
ここでは、LINE@の導入事例を紹介します。
導入事例「LINE@導入後、毎日満席!の人気居酒屋に」
高槻ちゃぶちゃぶ
- 業態:居酒屋
- 導入のきっかけ:LINEのユーザー数が魅力だったので、販促に使ってみたかった
- 導入後の効果:高槻店で「1ドリンククーポン」を配布したところ、開封率が66.8%と即時に数字で効果が見え、席が連日満席に
―LINE@導入後の変化は?
『LINE@を始めて一番効果があったのは、集客の部分です。告知すると、配信した数の1割以上の方が必ず来店してくださるため、お店が満席になりました。
この店舗でイベントが盛り上がるようになったのは、LINE@を導入し始めてからなんです。
クリスマスの予約の60%にあたる70人はLINE@からのお客様でした。導入後は、かならず連日満席になっています』
―これまで配布したクーポンなどで、反響のあったものは?
『「LINE@の友だちだけ!数量限定オーガニック赤ワインが飲めます」など、限定感があるもの、「メガネをかけているお客様は割引」という「メガネ割」などの仰天クーポンもやっています。
わざわざメガネを購入して、お店に来てくださるお客様もいらっしゃいました。
LINEの友だち集め(編集部注:友だち=店舗のLINE@に登録したユーザー)の施策としては、友だち登録をしたらその日から使える「ドリンク無料クーポン」をご用意したり、店内POPを置いたりしました』
―運用する上での失敗談や、コツは?
『開封後の使用率が上がらないクーポンがあったのですが、よく調べると、自社の他クーポンより割引率が低いことが分かりました。
お客様はよくみていますので、それ以降はオリジナリティの高い内容を心がけています。
LINE@をやっていなかったら、今ほど売り上げは伸びていなかったです。
運用に当たっては、専任が一人で担当していますが、「今日はめずらしく席に余裕があります」などと空席情報を配信したり、「17時からのオープンにしています。体がもつか心配です」などと開店時間を配信したり。このサービスを「楽しく使う」というのが運用のコツだと思います』
このように、LINE@の導入によって、お客様に対してより密に集客施策を打てるようになるようです。やり取りをかしこまり過ぎず、文章も短めで、スタンプを添えてメッセージを送ることもできます。
さらに集客施策に注力したいと思っているオーナー・店長は、一度LINE@を検討してみてはいかがでしょうか。
写真:株式会社LINE
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