歓送迎会の集客!学生と社会人の呼び込み方とは
ざっくり言うと
- 「学生」の歓送迎会を取り込むポイント
- 学生客がいる場合の、周りのお客様への心遣い
- 「社会人」の歓送迎会を取り込むポイント
歓送迎会は、大人数の来店が見込める絶好の機会!売上・集客でお悩み中の店主やオーナーに、歓送迎会の予約を獲得するにはどのようなポイントを押さえればいいのか、株式会社コロンブスのたまごの城尾未希子さんにうかがいました。
「学生」の歓送迎会を取り込むには?
まず学生客を獲得するには、3月の送別会、4月以降の歓迎会がチャンスです。部活・サークル・ゼミ単位でおこないますので、団体のお客様を狙うのであれば、12~1月の忘新年会シーズンに、歓送迎会の大まかな予約を受けておくことが大切です。
12~1月の段階で、3~4月の予約を取るとなると、予約から実施までにかなり間が空きます。そのため、「学生」の歓送迎会の事前予約を始めた初年度は、なかなか予約を獲得できないかもしれません。
しかし、それが毎年恒例となれば、部活、サークル、ゼミなどの代替えがあっても、団体ごとにおおよその開催時期がわかってくるので、お店では営業方法や団体客を迎える準備など、対策をしやすくなるはずです。
その際、クーポンや広告には、「祝卒業コース」「新入生歓迎!」などといったフレーズを盛り込むのがオススメです。
また、「学生客は騒がしいのでクレームが心配……」という店主やオーナーも多いと思います。
なるべく近くの席に他のお客様をお通ししないように配慮したいですが、どうしても席がいっぱいのときは、「隣の個室で○○時まで宴会が入っておりまして、それまでは賑やかになってしまいますがよろしいでしょうか?」と、必ず事前に伝えることが大切です。必要に応じて1品サービスするなど、きちんとフォローもしておくといいでしょう。
学生の歓送迎会は、他のお客様などへの配慮や、未成年飲酒の問題に気をつけて集客をおこないましょう。
「社会人」の歓送迎会を取り込むには?
社会人の歓送迎会をターゲットにする場合、「新社会人歓迎!」「サプライズ演出対応可能!」「集合写真のプレゼント付き」「プロジェクターあり」といったフレーズをクーポンや広告に取り入れるのがおすすめです。
また、社会人向けの歓送迎会を獲得するには、近所の企業を直接訪問して営業活動することも有効な手段だと思います。
ちらしを渡しに行くというよりは、「ご挨拶にうかがう」というイメージです。「御名刺を頂戴できれば、ご予約時に割引させていただきます」など伝えるともらいやすくなりますよ。アピール効果が高いなら、企業訪問は積極的に取り入れていくとよいでしょう。
場を盛り上げるアイテムとして、クラッカーやタンバリンなどを用意しておくとよいでしょう。ただし他のお客様の迷惑にならないよう、使用の際は宴会のお客様に一言「周りのお客様への配慮をお願いします。」と声がけしましょう。
インスタントカメラの貸し出しなどは、記憶にも記録にも残るので喜ばれますし、プロジェクターやスクリーンなども盛り上がりに一役買うはずです。
お客様に喜ばれるアイテムや集客方法を取り入れて、他のお店との差別化を図り、歓送迎会の予約をうまく獲得しましょう。
写真:gettyimages
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城尾 未希子
店舗開発・開業スクールReSuS(レサス)講師。
大学卒業後、人材教育サービスを行う会社を経て、飲食店開業から飲食店専門のコンサルティング会社コロンブスのたまごに入社。居酒屋・カフェ・バルなど80店舗以上の「立ち上げ」に携わり、内外装デザインや販促等、開店に関する様々な実務からスタッフ教育などを担当している。