【食材発見】農業を通じてみんなを幸せに!農薬に頼らない安心・安全製法で作るこだわりのお米「EMいきいき健康米」
日本人にとって最も身近な食べ物と言っても過言ではないのがお米。たくさんのお米が流通されている中で、今回ご紹介したいのが「EMいきいき健康米」。
炊きたてはもちろん、冷めても美味しいので、テイクアウトなどのお弁当にもってこいのお米なのです。
このお米の最大の特徴はその育て方。名前にも付いている「EM」という培養液を使った自然農法で育てられています。
農薬に頼らない安心・安全なお米、しかしそこには農薬に頼らないこその苦労もありました。
EMいきいき健康米の生産者である、たきざわ農園の瀧澤初江さんに、農業にかける思いやこだわりについて、お話をおうかがいします。

たきざわ農園では米と小麦を生産しており、写真は収穫時期の稲たち。稲穂がしっかりとついている
EMいきいき健康米の特徴
たきざわ農園では米と小麦を作っていますが、特にお米作りには力を入れています。
EM(Effective Microorganisms)を使った自然栽培方法で作られるため、その名もずばり「EMいきいき健康米」。
EMとは自然界に存在する有用な微生物たちの培養液のことなんですが、抗酸化力を高めることで、農薬に頼らず農作物を育てることが可能となるのです。
EMいきいき健康米の主な特徴としては3つ。
- 甘みが強い
- しっかりとした粘りがあり、モチモチした食感が楽しめる
- 冷めてもぱさつかない
オススメの食べ方はおにぎりです。米本来の味が一番分かる料理はおにぎりだと思うので、ぜひEMいきいき健康米で作って食べてみてもらいたいです。
お米の甘さ、食感、全てをダイレクトに感じられると思いますよ。

群馬の広大な土地で栽培されている
販売方法に関しては直販を基本としていますので、刈り取った稲の精米から保管まで、外部に委託せず、全てたきざわ農園の敷地にある自社倉庫で行っています。
一部委託販売をお願いしている会社もありますが、その場合も発注があるたびうちの倉庫から出荷をしています。

たきざわ農園自社倉庫
倉庫の建設に関してはかなりの設備投資でしたが、EMいきいき健康米の管理を徹底するために必要でしたので、思い切って建設しました。それだけこだわって作っているお米なんです。
EM農法のこだわり
もともと私の義父がたきざわ農園を営んでいまして、その頃は普通の一般的な農家同様、農薬を使った栽培方法を取っていました。
しかしその義父が病気で農業を続けることが難しくなったため、私と夫が兼業という形で後を継ぎました。
最初は義父同様に農薬を使用していましたが、ある時、散布中に水田の横を通った小学生たちが「農薬を使ってるから逃げろー!」と言って走り去っていったんです。
それが本当にショックで(笑)
害虫駆除のためにも、ある程度の農薬は仕方ないと思っていました。けれど子どもたちのその言葉を聞いてからは、農薬に頼らない栽培方法を確立したいと本気で考えるようになりました。
それから色々な栽培方法を探していく中、すでに家庭内の掃除などで使用していたEMが、農作物の栽培にも活かせるということを知り、EMを利用した栽培方法を勉強し始めたんです。
EMを使った稲作を実践していた、新潟県魚沼市の農家さんに3年間通ったりもしましたね。ただ、新潟と群馬とでは気候も土壌も違うので、同じように栽培してもうまくいかないんです。新潟で学んだことを群馬の自分の水田用にアレンジしながら、試行錯誤して進めていきました。
まさに自然と対話しながらって感じですよ(笑)
何より気を使うのは水の管理です。水の量が少ないと、地面まで差し込む日の光によって、雑草が生えやすくなってしまいます。
生えても除草剤を使えば取り除けますが、うちは除草剤を使いませんから、そもそも雑草を生やさないようにする必要があるんです。
そのために田んぼには大量の水を張ります。そうすることで日の光を地面に届きにくくしているんです。
また、大量の水の中で田んぼ内の微生物たちが泳ぎ回ると、それだけで水が濁り、より一層日光を遮断することができます。
この循環を維持することで、雑草が生えにくい環境を作り出すことが可能となるのです。
少しでも水の量が少なくなってしまうと循環が崩れてしまうため、毎日の水量調整は欠かせません。

たきざわ農園の田んぼは毎日たっぷりの水で満たされている
もちろん薬を使えばどんなに楽かと思うこともあります。
毎日毎日水の量を気にしなくていいんですから(笑)けれどEMは土壌改良の効果もあるので、使い続けるほどに土が元気になり、その土で育てた農作物は、農薬を使わずとも害虫や病気に負けることなく立派に育つようになってくれます。
途中で諦めてしまってはきちんとその効果が得られませんから、とにかく使い続けました。実際年を重ねるほどに、田んぼに生息する微生物が増えていきました。
土壌が豊かになった証拠だと思います。

水を濁らすために活躍している微生物たち。EM農法に切り替えてから水田にたくさんの微生物が生息するようになった

カブトエビ

ホウネンエビ。“豊年”という名前の通り、このエビが現れると豊作になるといわれている
稲穂もずいぶん変わりましたね。1つの稲からたくさんの稲穂が実るようになりました。
EMを使い始めて14年になりますが、今ではしっかり身の詰まったおいしい米がたくさん取れるようになりましたよ。
EMいきいき健康米は冷めてもおいしい、お弁当用のおにぎりにも最適、1年保存してあったものでも新米の頃と変わらない味わい、など、周囲の方からも好評いただき、うれしい限りです。
あと、夏になると大きな野生の親ガモが何匹もやってきて、水田の中を悠々と泳ぐようになったんです。これも農薬を使用していたころでは見られなかった光景ですね。
私たち人間以上に自然界の動物たちは、自分たちにとって何が有害で何が無害かについて、敏感なんでしょうね。
苦労もしましたが、こうやって目に見えた結果が現れると、とてもうれしいです。自分の信じた道を諦めずに貫き通して良かったなと思います。

明け方の水田で泳いでいるカモたち
これからの農業にかける想い
私は農家なので、米や小麦を作り、それらの作物を販売して生計を立てています。ですが、ただ作って売ってお金を得る…というだけは嫌なんです。
どうせ作るなら、たくさんの人に喜んでもらえる、安全・安心な農作物を作りたい。そして安心・安全な農作物を食べることで、たくさんの人に元気で健康になってもらいたい。
そういう思いで日々農作業に励んでいます。
生まれつきサプライズが好きなので、どうすれば人に喜んでもらえるのかをいつも考えちゃうんですよね。
だからたきざわ農園産のお米や小麦を食べた方から、体が元気になった、とか、子どもがもりもり食べてくれる、というお話をうかがうと、とてもうれしい気持ちになります。
これからも新しいことには臆せずチャレンジしていきたいです。そして色々なところに出向いて、積極的に自分の作ったお米や小麦と共に、作り手としての想いも伝えていきたいと思っています。
農業を通して人を幸せにするというのが、私の生涯のコンセプトです。
たきざわ農園のお米・小麦を購入されたい方へ
まずは以下までお問い合わせください。
株式会社AYA
電話番号:0274-63-4253
メールアドレス:info@ayashop.jp
営業時間:平日9:00~18:00
休業日:水曜日、その他
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たきざわ農園
21代続く群馬県伊勢崎市の農家。現在は兼業農家となりEMを使用した自然栽培農法で米と小麦を生産。県内の飲食店を中心に直販を行っている。農業女子プロジェクトにも参加しており、プロジェクトメンバーとして活動中。